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雲ノ平へと続く、薬師岳登山


 山行から1週間、パンパンに腫れあがってた太ももも、

ようやく人間らしい幅になり、ぼちぼちブログでも書こうかなって気になってきた。

 薬師岳登山に向け、個人的なテーマとしては、「雲ノ平」を望む地で、

どう心が動くのか、その1点だけだった。

 当初はね、鏡池を経由して双六岳で1泊、西鎌尾根を経て、槍ヶ岳ってプラン。

ただ、ここのところ膝の具合が芳しくない。 前回の鹿島槍の際も、

左膝をかばい続けたことで、右膝が動かなくなり、死ぬ思いで五竜岳から下山した。

同日に、滑落事故が起きたことを思えば、下山できたのは幸運でしかなかった。

だから、出来るだけ登山道の綺麗な、楽に登れそうな山を選んだ、つもりだった。

 折立キャンプ場から登りだし、最初のポイントが「三角点」。ここまで2時間。

「五光岩」まで1時間半。 そして太郎小屋まで1時間。 ここで昼食。

太郎平からは、黒部五郎岳、槍ヶ岳、水晶岳、もちろん槍ヶ岳も望め、

最高の展望であることも予測できた。 そして、なだらかな道をまったりと

薬師岳山荘へ進むだけ。 道も実に歩きやすそうだ。これなら余裕、のつもりだった。

 朝一、山荘から薬師岳山頂へアタックし、小屋で沸かしたコーヒーをまったり飲み、

素晴らしい雲海を見ながら、ただ心を癒す。 実に楽しい山行、のつもりだった。

 下山後は、亀谷温泉で入湯。 食事は富山インター付近の海鮮料理。

下調べもパーフェクトな登山、のつもりだった。

 たったひとつ、最初の2時間で、1000m近くも標高を上げるなんて聞いてねぇぞ!!

ふざけんなバカ。 ヘロヘロだわ。 強力サポーターがなけりゃ、下山しとるわ!!

 たったひとつ、標高差だけ調べてなかっただけで、下山後1週間も筋肉痛になるとは...

昔、お世話になった人がよく言ってたわ。 完璧なんて言葉は使うなって。

人間なんやから、必ず何か抜けるもんやってね。

 まぁ、相変わらずのヘロヘロ登山にも、素敵なことがいくつもあった。

ソロハイクが楽しくなってきていたけど、こんなにも楽しく過ごせたのは、

同行者のお陰やね。 少し歩いては振り返り、景色を眺める。 写真に収める。

ゆっくりゆっくりと、その景観を心に焼き付けながら歩を進める。

まさに、「スローハイク」なんだろう。

 その歩く速さが、初日と下山時の紅葉の進み具合の違いを気付かせてくれた。

たった24時間で、こんなにも世界が変わるのか。 たまらなく感動した。

僕に文才があったなら、感動なんて言葉は選ばない。 その枠にはないんだわ。

そんな事に気付かせてくれる、充実の2日間であった。

 今年の冬はね、近畿圏の雪山で経験を積んでいく。 

スキーも始めようかなと思ってる。 バックカントリーも楽しそうやしね。

目標決めて、準備してトライする。 こういうのが性に合ってるんかな。

で、予定通りの準備が整えば、来年の夏には行ってみたいな。 

憧れの地、「雲ノ平」へ。


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