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快晴の木曽駒ケ岳


 巷では、台風が来ると騒いでいたが、ここ大阪では台風の被害が、過去にもほとんどない。 今回もまぁ、いつも通りの「来る来る詐欺」と判断し、山の準備を粛々と整えていた。

東京へと出稼ぎに行った娘も来る今回の登山だけは、晴れて欲しいと願った甲斐があってか、

2日とも快晴の中、まったりと遊ばせてもらった。

 当日は、千畳敷から極楽平へと登り、宝剣岳へと歩を進めるルートをチョイス。 

極楽平から望む御嶽山の立ち姿は美しく、そして悲しい。 先の噴火の被害者の方々のご冥福を祈りつつ、先へと急いだ。

 宝剣へ向かう最後の岩場では、同行者が小槍の山頂での踊りを思い出したかのようなアルペン踊りを披露してくれ、微妙な雰囲気を醸し出していた...

この岩場は、伊那前岳から見ると、丁度下唇のように見える場所でね、岩先のひび割れが

なんとも不安を掻き立ててくる。 僕的には、この位置が限界である。

 ここを越えると山頂まではあと少し。

そして快晴の宝剣岳山頂に辿り着いた。

  高所も閉所も怖い僕には、こんなポーズは到底無理である。

雲一つない宝剣の美しさこそが、中央アルプスの最大の魅力だと思うんだ。

ここを過ぎると、3パターンのルートを選択できる。

定番の、中岳、木曽駒ケ岳コース。 ただ、ここはぜひ地図上の破線ルートを進んでもらいたい。 中岳を迂回して木曽駒ケ岳へ向かい、復路に中岳がベストコースですよ。

 2つ目は、宝剣山荘から濃ヶ池へと向かうルート。 今回はここを選んでいたんですが、

水量が少なく、残念な景観とのことで、1つ目のルートへと向かった。

 僕は、濃ヶ池へ向かうルートを少し進んだ辺りで、痛めていた膝に違和感を感じ、

3つ目のルート、伊那前岳へと向かった。 ずっと行きたかった伊那前岳は、

木曽駒ケ岳、中岳、宝剣岳、空木岳まで見えるんですよ!! そして、千畳敷カールが最も美しく見える場所でもあるんです。 

  ここでパーティーの7名が集まり、のんびりと下山しました。

健脚の方なら、日帰りで全てを周れますので、じっくり考えてプランを組んでみてください。

 下山後は、キャンプ場のコテージを押さえていたんで、温泉の後はBBQ,

翌日は、くらふてぃあ杜の市、マルスウイスキー、蕎麦、駒ケ根名物ソースカツ丼と、

全てを制覇してやりました!!

 山の楽しみは、決して山頂へ行くことだけではない。

人それぞれの楽しみ方があるんです。 人それぞれの向き合い方があるんです。

だからこそ好きでいられるんだろう。 

 今回、東京から3人、大阪から4人で登りましたが、本当に楽しく過ごせたのは、

同行者のお陰です。 大切な、大切な時間をいただき、ありがとうございました。

 年1回は、津々浦々から集う山行を企画していこうかと思います。

その際は、素晴らしい時間を楽しみましょう。

                  中村文彦


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